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理事によるリレーエッセー/第10号知らないということ理事・前村 よう子(女性ライフサイクル研究所スタッフ) 今日、帰宅してから、お正月以来読んでいなかった新聞に目を通した。約5日ぶり。貯め込まずに毎日読むのが目標だったんだけど・・・。 子どもたちが売買されるのは、売春や強制労働に従事させるためらしい。何らかの災害に見舞われるだけでもショッキングな出来事である。その上、他の家族を失ってしまったというショックもある。残された子どものために、親類や学校、近隣に住まう大人など、その子どもの周りにいる大人たちが自分自身に何ができるかを問いながらサポートをし続けるのが当然とされる国や地域が一方にあれば、その対極に、災害を商機と狙い定め子どもたちを食いものにする大人たちの暗躍する国や地域がある。(対極ではないのかもしれないが・・・それはまた別の機会に) この記事を読みながら我が娘(高1)といろいろ語り合った。彼女は新聞をあまり読まないが、TVニュースで聞いたという。ただニュースでサラッと聞き流した時には「そうなんや、酷いなぁ」で終わってしまったらしいが、私と語り合ううちに、他人事として酷いと感じる以外に、自分の身に起こったらどう感じるだろうというところまで考えるようになったらしく、最後には「そんな大人たち、ぜったい許されへんわ。もぅサイテーやん。なんとかその子どもたちを助けることはでけへんの!」とプンプン怒っていた。 この記事にあるような事ばかりではなく、世の中には、人間を素晴らしいと感じる「明」の部分と、どうしようもない「暗」の部分がある。この「暗部」は、たいていの場合、自身が知ろうとしなければ知らないままに済ませることができるが、私自身はできる限り知りたいと思う方だ。子どもにも、配慮しながらではあるが、真実を伝えたいと思っている。未知のことを「知る」ことは、「自分にはまだ知らないことがあるのだな」という事実を確認する上でも大切だと思うから。そして、単に「知る」だけではなく、「知った」ことをどう感じるのか、考えるのかを一緒に語り合いたいと思っている。 私には、まだまだ「知らない」ことがたくさんある。これから先の人生の中で、どんどん未知のことを知っていきたい、考えていきたい、感じていきたいと思っている。 (ニュースレター10号/2005年2月) |
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