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FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク
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年次大会報告

設立記念イベント「あなたとつくりたいサポートネットMAT」報告

昨年10月、NPOの認可待ちの頃、一人でも多くの人に私たちNPOの存在を知ってもらいたいと、理事会で設立記念イベントの企画が持ち上がりました。それから約6カ月後、イベント当日は連休にもかかわらず、多数の方にご参加いただき、盛況のうちに終えることができました。 御参加下さった皆様、ありがとうございました。(西)

■シンポジウムから/活動会員

2003年5月4日にグランキューブ大阪10階会議室において、NPO法人「FLC安心とつながりのコミュニティーネットワーク」の設立を記念したシンポジウムが開催されました。ゴールデンウィーク中にも関わらず、200人に迫るたくさんの方々が参加され、笑いの多く、アットホームで楽しい、けれども活発で真剣な議論がなされました。以下に、そのシンポジウムの様子をご報告させていただきます。  今回のシンポジウムでは、「暴力や虐待をなくすために安心して暮らせるコミュニティー作りがなぜ大切なのか、それをどうやって作っていくか。被害が起こったときにどうやって助け合えるか」をテーマに、話し合いがなされました。

いじめられた子どもに対する支援については、団さんから「実際被害にあっているときには助けてとはいえない」という意見をうけ、大平さんからは「そういう人たちに安心していいと伝えて理解してもらうためにできることは何か」という問題提起がなされました。そして、村本さんから「話さないという選択は、話してさらに傷を負ってしまう場合よりもよい」という意見が出され、「話そうと思ったときに話が受け止められる、日常生活でメッセージに気づく土壌が大切なのではないか」という提案がなされました。  また、当事者同士だけではなく、第三者が客観的に関わったり、心に訴えかけたりすることのできるシステムや、被害者の側に立つ支援者が不可欠であるという意見が出されました。

また、教師と家族の関係についてフロアから質問が出され、団さんは「いろいろな家族を楽しんで知ろうとすること」、多田さんは「文化的に受け入れられやすい表現を使って、家族と教師とのコミュニケーションをとること」というお話をされました。
  そして、「コミュニケーションのない中で、起こった問題を解決することの困難さ」を訴えた多田さんの意見を受けて、大平さんからは「幼少から悪いことをしたときには『叱り』、努力してもできなかったときは良いところを認めて『褒める』コミュニケーションをとっている事が必要だ」という意見が述べられました。

シンポジスト
大平光代さん・多田千尋さん
団士郎さん(当NPO理事)

また、叱るときには関心を持って叱る事が必要であるという意見も出されました。興味関心を持つことが変革を生むためのエネルギーを作り出すのではないかというお話もありました。さらに、フロアからは「家族では解決しきれない問題もある。家族ではなく、仕事でもない時間・空間・仲間を作る事が必要なのではないか、そのために上手い仕掛け方でボランティアを集めよう」という意見が挙がりました。

コーディネーター
村本邦子さん(当NPO理事長)・
冨永良喜さん(同じく理事)

最後に多田さんから日本文化に特有の、特定集団の枠にはめ込むことをやめて交わることが大切なのではないか、そして、人生の5%を人のために使おうとする気持ちを持ってほしいと思うという意見が出され、大平さんは、自分にも被害は起こりうる、だから「お互い様だ」という気持ちを大切に支援活動をというお話をされました。そして、冨永さんは、みんなで安心してつながる、「支え支えられて生きる」というテーマで議論ができたとお話され、シンポジウムが締めくくられました。

このように、シンポジストのみならずフロアからも、現場における具体的な体験に基づいた様々な意見が出され、交わされる中で新しいネットワークとコミュニティーが広がっていく様子がみられたシンポジウムだったのではないかと思います。

参加者のうち、64名の方がアンケートにご協力くださいました。
64名中、「大変良かった」33名、「良かった」28名で、ほとんどの方にご満足いただくことができたようです。また、回答者のうち会員が9名でしたので、参加者全体のうち会員ではない方々にもたんさんご参加いただくことができました。
回答者のうち男性8名、女性46名、年代は40代を中心に10代の子どもから60代の方までおられ、このシンポジウムが男性、子ども、高齢者の方も共に同じ思いを共有できる場となったことを、とても嬉しく感じています。では、みなさんのご感想を少し紹介しましょう。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。(西)

■参加者の感想 アンケートから

○自分の事だけしか考えない人が多くなっている世の中、熱いトークが繰り広げられ感動しました。一人一人が心がければ色んなことが変わってくる。私も出来ることから始めていきたい。

○専門家や地域の方々とのつながりが、安心と安全となっていくことを実感しました。

○幅広い立場、視野からの意見が聞く事ができて、嬉しかったです。打ち合わせのない、ぶっつけ本番というところが良かったと思います。

○こういった活動は専門家がするものという思いもありましたが、「おばあさんの話」など聞いて、普通の人にできること、身近な人にしかできないことがあることもわかりました。シンポジストの方々の個性が豊かで楽しかったです。

○大学のコミュニティ心理学という授業で紹介され、参加しました。参加してみて、お互いが支えあうコミュニティの必要性、重要性を改めて感じました。「お互い様」の精神をもっと社会に広めるべく、自分ができることを見つけていこうと思います。とても有意義なシンポジウムだったと思います。大変勉強になりました。


シンポジスト 大平光代さん

■イベントに関わって/理事 西 順子

今回、イベントの実行委員長をつとめましたので、裏方として、主にイベントの準備に関わりました。今から振り返れば、準備や段取りで、反省すべき点が多々あり、その都度「失敗は今後の教訓に」と自分に言い聞かせていましたが、たくさんの方のご協力と応援によって無事に終えることができましたこと、改めて心から感謝いたします。イベントの準備を通して感じたことで、今何より心に残っていることは、「人とつながることの喜び」です。

まず、シンポジストとして大平光代さんにお越しいただくことができたのも、これも人とのつながり、ご縁があってのこと。ボランティアでシンポジストをつとめて下さった大平さんに改めて感謝いたします。村本とのご縁から東京から遥々とお越し下さった多田千尋さんにも感謝いたします。

イベントの準備で一番難しかったのが、広報です。これまでのつながりから関係機関にチラシやポスターを配布したり、新聞での広報に働きかけたりしましたが、一般の方々にはなかなか情報が伝わりにくいことを実感しました。結果的には、人と顔が見えるようなつながりで、御参加下さった方が参加者の多くをしめました。理事の方々、会員の皆さん、いつも仕事でお世話になっている方々が、自分が所属するコミュニティ(大学、仕事の仲間、ボランティア仲間など)の方々に声をかけてくださったことから、いろんな層の方に御参加いただくことができたと感じています。日ごろの何らかのつながりによって、参加者の皆さんにお越しいただくことができ、同じ時を過ごし、問題意識や気持ちを共有できたことに感謝の気持ちです。

また、13名の活動会員の皆さんが、イベントのボランティアとして関わってくれました。ボランティアのみなさんは、当日ゆっくりとシンポジストのお話を聞いていただくことはできませんでしたが、気持ちよくご協力くださり、ご尽力下さったことにも、人の暖かさを感じさせてもらい、感謝の気持ちです。イベントの成功は、ボランティアの皆さんの影のお力のおかげです。

参加者の中には、私たちの身内、近所のお友達なども混じっておりました。身近な方々も応援として参加下さったことに、まず、私たちが周りの人々によって支えられていることを改めて感じました。私の姪っ子(中1)は、学校の宿題の作文に、イベントに参加した感想を書いたそうです。子ども達も自分の未来へとつながる何かをつかんで帰ったのかなと思うと、とても嬉しい気持ちです。

こうしてイベントを通して、いろんな方々にお願いをしたり、お世話になるなかで、人とのつながりの暖かさと喜びを感じさせていただきました。 スコールの皆さん(写真下)にも、このイベントの最後にふさわしく、感動とパワーを頂きました。

設立イベントそのものが、一つの「安心とつながりのコミュニティづくり」となったことに、感謝いたします。また、今後もこの目に見えないつながりを大切にしながら、活動していけたらと思います

(ニュースレター第4号/2003年8月)

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