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DV子どもプロジェクトDV子どもプロジェクト 英国視察レポート その1理事長 村本邦子 9月20日土曜日の夜、ロンドン、ヒースロー空港に到着。スーツケースを引きずりながら、地下鉄を使って1時間ほどで、ケンジントンにあるホリディ・インにチェックインする。くたくたになりながらも、翌日からの冒険にワクワクしながら、眠りにつく。 ロンドンの街から少しはずれたフィンチレー・ロードという地下鉄の駅を降りると、あちこちに標識があって、矢印をたどりながら、閑静な高級住宅街に入った。ミュージアムとは、フロイトが住んでいた二階建ての家で、彼が使っていたカウチや書斎、書物や書簡などが展示してある。バルマリの『彫像の男』で有名になったフロイト収集のフィギュリンがところ狭しと並んでいて、すごい。見ているだけで強迫神経症になりそう。 22日月曜日、いよいよ施設訪問が始まる。この日は、ロンドン郊外ユーストンから列車で1時間ほど北へ走ったノーザンプトンにある被害者支援センターの訪問だった。この日の経験については、また、新理事より詳しい報告がなされると思うが、センターと連携している裁判所見学に連れて行ってもらった経験がおもしろかった。こじんまりとした明るい感じの建物で、子どもが証人として呼ばれた場合に待機する待合室やビデオリンクシステムに使う部屋など見せてもらった。
23日火曜日は相当にハードな1日だった。朝早くロンドンに戻り、大阪の峰本弁護士のグループと合流して、ロンドン市内、カーテン・ロードに位置するNSPCCを見学。NSPCCとは National Society for the Prevention of Cruelty to Childrenの略だが、1884年、ビクトリア王朝時代、子どもへの残虐行為に反対し、子どもの福祉向上を目指して設立された。 NSPCCには現在、支部が180あり、テレフォン・サービス、啓発のための広告やキャンペーンなどを行っている。子ども時代に虐待を受けた人を支援するnapac(The National Association Abused in Childhood)という部署もできたという。電話相談の現場をのぞかせてもらったが、これは24時間365日開かれているフリーダイヤルで、年間184,000件のアクセスがあり、その7割に対応しているという。 いずれにせよ、ここは一回限りの危機対応窓口であり、地域の関連機関につなげるなど情報提供を行ったり、データベースを作成して他機関と連携するなどしているとのことだった。説明してくれたピーターさんに、私たちの関心の中心であるDVと子どもの虐待についての関連について質問したが、子どもの虐待の背後にある問題として、親のアルコール依存や薬物依存、DVなどとの関連を見ながらケアしており、Women’s Aidなどと連携しているとの答えだった。これは、下調べしていたとおりの返答で、新しい発見はなかった。このWomen’s Aidは、DV支援機関としては最大のものと思われるが、最終日に関連機関を訪問することができたので、続きの報告をお楽しみに! 23日は、この後、ニューハムのNewham Social Serviceを訪ね、そこで紹介されて、DV支援をしているNPOであるN.A.A.D.Vで話を聞き、さらに、ニューハムの警察にあるNewham Crisis Intervention Team(DVに特化したサービスを提供している)を訪ねた。一日で4つもの機関を訪ねるという充実した日だったが、紙面もなくなってきたので、今回は、このあたりで・・・。 (ニュースレター第5号/2003年11月) |
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